ポトス 育て方

ポトス 育て方

置き場所

風通しと日当たりの良い場所に置くのがベストです。

春〜秋の成長期にはレースのカーテン越しほどの明るさの場所に置くのがおすすめで、夏場の直射日光は強すぎるため当たらないようにします。耐陰性はあるので窓がなく常に明かりをつけないようなトイレや風呂場などでも育ちますが、植物の生長の為には避けた方がいいです。

冬に窓際に置いていると夜間の寒さで弱ってしまうので、室内の暖かい部屋へ移動します。

一年を通してエアコンの風は乾燥してしまうため直接当たらないように置き場所に注意します。

日光

春から秋までは、レースのカーテン越し程度の日光を当てます。耐陰性があり日光が当たらなくても室内の蛍光灯や電球の明るさがあれば育ってくれますが、あまりに光が当たらないと日照不足で生長しにくくなるので1週間のうち3〜4時間ほど日光浴させると元気に育ちます。冬は日光によく当てます。日照不足または過剰の可能性があるときは、葉が黄色くなる調子が良くないというサインが出ます。今の置き場所より明るい場所あるいは日陰へ変更してみてください。

室内での明るさの目安としては、照明をつけない状態で新聞が読めるくらいの明るさは欲しいです。

日に当たる上部だけを残して効率よく光合成しようとする植物の本能のため、葉が下に垂れてくるとどんどんと葉を小さくしてつるごと枯らしてしまう事があるので注意します。

 

温度

生長するのに適した気温は15℃以上で、日の当たる場所21℃~32℃の気温で順調に生育します。10℃前後では生長が緩慢になり、5℃を下回ると葉っぱが次々に落ちてきます。室内でも寒い冬は日光がよく当たる場所に置きます。

 

メリハリをつけて水やりをすることが重要なポイントで、「土が乾燥して白っぽくなったらたっぷりあげる」が基本になります。土の中の空気を入れ替えるように鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりします。

季節ごとの注意としては、春~秋は生長期なので土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与え、夏場はとくに水切れしやすいので朝夕と表土が乾いていないか確認します。冬は水を与え過ぎると根が傷んでしまうため、少し控え気味で土の表面が完全に乾いたのを確認してから3〜4日たった頃に水やりをします。具体的には7~10日に1回くらいの頻度です。

吊り鉢(ハンギング)にしていると水切れしやすいので注意します。

乾燥してきたと感じたら、葉水をよく与えると元気に育ちます。葉水は効果あるので、こまめに与えます。

葉はポトスの健康状態のバロメーターで、葉が黄色くなるということは調子が良くないというサインになり、最も多い原因が水の与え過ぎになります。

 

肥料

与えなくてもちゃんと育つ植物です。生長期でも肥料をあげなかったからといって枯れてしまうわけではありません。今のまま大きさを維持したいときには肥料は控えますが、大きくしたい、葉の色つやを良くしたい、葉数を増やしたいなど健やかに大きく生長を促したいときは肥料を与えることも必要で、与えるときは春から初夏までの5月ごろにゆっくり効く緩効性肥料を置きます。

肥料を与える時は、生長をサポートするために春から秋の生育期4〜10月ごろに2ヶ月に1回緩効性化成肥料という固形の肥料を土の上に置きます。液体肥料は10日に1度、春〜秋に水やりの変わりに与えるのがポイントです。有機肥料ではなく化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することがでます。

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せん定

成長が早く間延びしやすいため、健やかに大きく育てるにはお手入れが必要です。時期は生長期にあたる春~秋5〜10月の間です。特に5~7月の間に間延びして見栄えの悪い茎や葉っぱをせん定します。伸びすぎて収拾がつかないときは、形が崩れるだけでなく栄養がいきわたりにくくなるのでせん定をします。簡単に、つるの不要な部分を葉の付け根1cm上で切ります。思い切って10㎝ほどに切り戻すと脇芽が伸びこんもりと伸びてきます。

つるが少ない、枝が少なくてさみしいと感じたときもせん定をします。切ったことによって次の葉っぱの生長が促されてこんもりと茂ってくるからです。2~3週間で新しい芽が伸びてくるので大胆にカットして大丈夫です。

つる性を生かして支柱に沿わせるか、吊るして小さく伸ばすか選んでせん定します。

ハンギングにも向いていますが、タワー仕立てにして上へ伸ばすとボリュームが出ます。ポトスタワーを作るときは、周りに支柱を立ててつるを絡ませます。

大鉢仕立ての株で植え替えが大変な場合は下葉が落ちてしまった部分に小株や、さし芽でふやした株を補植すると草姿を再生できます。

 

誘引

つるを上に伸ばすと葉が大きくなります。伸びすぎたつるは、下のほうに誘引すると葉が大きくならず、幼葉の形のまま草姿を美しく保てます。

 

植え替え

冬でも暖かい室内ならいつでもできますが、一般的な時期は5月〜10月。真夏の熱い時期は避けます。つるも根も伸びるのが早いので、植え替えをしないで育てていると根詰まりを起こして下の方の葉が枯れてきます。植え替えの頻度の目安は、根詰まりしやすい小さめの株では毎年、大きめの株では1〜2年おきです。植え付け直後は腰水で管理すると発根が早くなります。

病気・害虫

病気にかかることが少なく、虫も付きにくい丈夫な植物です。

まれに炭そ病にかかることがありますが、春から秋にかけての高温多湿期や、ホコリなどの汚れがたまり衛生状態が悪くなったときです。せん定して風通しをよくすると蒸れにくくなるので予防になります。

基本的に虫のつきにくい植物ですが、葉を乾燥させすぎると「カイガラムシ」や「ハダニ」の被害にあい葉が枯れてしまうことがあります。年間を通して発生する可能性があるので見つけたら早めに駆除してください。葉っぱの表と裏に葉水を与えると予防になります。

 

増やし方:さし芽

春から秋の成長期に、せん定後のつるを挿し木にして増やすことができます。きれいで太く充実した部分が挿し穂として良い状態で、2~3節で切るか10㎝ほどの長さに切ります。

湿らせた土に穴をあけ挿し、土をかけ半日陰で土が乾かないように管理すると2~3週間で発根するので、鉢に植え替えます。

 

増やし方:水差し

挿し芽にしなくても切り取ったつるを水の入った花瓶などに挿しておくとそのまま根が伸びて楽しめます。

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注意

エアコンの風などが直接当たると乾燥して枯れることがあるので避けてください。

樹液に触れると人によっては皮膚がかぶれてしまうことがあるのでグローブやゴム手袋などをして注意します。