花【仏炎苞(ぶつえんほう)】
春の5月頃から秋10月頃まで花(仏炎苞’ぶつえんほう’という葉)を楽しめます。
赤・ピンク・白・緑・紫・オレンジなど色も豊富で、仏炎苞は咲き終わっても自然落下しません。いつまでも咲かせていると次の花(仏炎苞)が咲きにくくなるので、種をとらないなら茎の付け根から切り取ると新しい花(仏炎苞)もつきやすくなります。
光
木漏れ日がさすような場所に自生しているアンスリウムは直射日光や西日に弱い植物です。
直射日光に当たると葉焼けを起こす場合もあるので、窓辺のレースのカーテン越し程度の光が当たる場所に置くことが理想です。
花が咲かない場合や葉が枯れる時は光の量が不足しているということが多いので気にかけて育てます。
温度
生育適温は18~30℃。
寒さに弱く10℃以下になると休眠期に入ります。10℃以上の温度を保てる場所で育てますが、暖房器具の温風が直接当たらないようにします。一年を通して15℃以上で育てるといつでも花を楽しめます。
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水やり
水のやりすぎは厳禁、土が過湿にならないように注意します。
4月〜10月の生育期は土が乾いたらすぐにたっぷり水を与えます。具体的には2~3週間に1回を目安に水やりを行います。
冬は休眠期に入るので土が乾いて2~3日してから水やりを行い乾燥気味にしてください。
ツヤのある葉を保つため、ときどき霧吹きで葉水を与えると効果的です。
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肥料
4~10月が最適な時期で、肥料は与えると生長が早くなります。花が咲いている期間が肥料の与え時で、健康に育ちます。
観葉植物の肥料ではなく花の肥料を与えます。固形の緩効性肥料を既定の量だけ、1~2ヶ月に1回の目安で与えます。
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生育が悪いようなら薄めの液体肥料を追肥します。1週間~10日に1回を目安、月1回でもいいです。
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速効性の化成肥料はきつすぎて根を傷める原因になるので与えない方がいいです。冬も与えません。
植え替え
5~8月の間が最適。植え替えのタイミングは購入してから1~2年程度経過している、鉢に対して明らかに株が大きい、水がしみこみにくくなっている、鉢の底から根が出ている、鉢が割れているの他に、葉の数が少なくなってきたら株の勢いがなくなってきたサインになります。2年に1度を目安に一回り大きな鉢に植え替えるといいでしょう。
植え替え後は土がなじむまでは水やりを控えます。
気根が伸びて株元が乱れてきたら仕立て直しと植え替えをします。
草姿が乱れたり背が高くなると倒れやすくなるので全体のバランスが崩れた時は切り戻しで仕立てなおします。
病害虫
丈夫で管理しやすく、病害虫の心配がほとんどない植物です。
注意するとすれば、初夏~初秋にかけてハダニ・カイガラムシ・アブラムシの発生です。
より詳しく書いてます!! → 【知っておきたい!!】害虫 トラブルになる前に
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増やし方
挿し芽・株分け・取り木・種で増やせます。
挿し芽は5~6月が最適、株分けは8月まで可能です。
増やすのに最も適した方法は株分けです。株分けは好きな大きさに分け、葉も間引きしてから鉢に植えます。新芽や根がしっかりと張るまでは日陰で育てます。
土
一般的な観葉植物の土では加湿気味になり根腐れを起こす心配があるので、アンスリウム専用の土を使用すると簡単です。
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扱うにあたって
毒性があるため、せん定作業中は手袋をしてください。
種を取らない時は、古くなった花は茎の付け根から切り取ります。
花がら摘みも必要です。
花や葉の色つやがよく大きく充実した葉がついている株が最適です。
葉の裏や新芽に病気や害虫の発生していない元気な株を選ぶようにします。
鉢植えにして育てるのが一般的で庭で育てるには適しません。
気根を伸ばして大樹に着生する植物です。
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