根腐れ
状態
植物は根っこでも呼吸を行っています。
「根腐れ」とは土に水が含んだ状態が長く続くと土の中に本来ある空気がずっと無いために根で呼吸ができなくなり、おぼれてしまった状態です。
そのため体の中に水分がたまりふやけて根も幹も触るとブヨブヨになっています。
表面が乾いてから水をあげるのは、根がおぼれないようにするためでもあります。
人間も水分は摂取したいですが、息つぎができないとおぼれます。
判断方法
土の近くの幹を実際に触ってみて、幹に硬さがなくブヨブヨしていたら根腐れになっている可能性が高いです。
原因
根腐れの原因は、
【水やりの頻度が多すぎる】
【鉢がその植物に対して大きすぎて吸収し切れていない】
【植物の水を吸収する力が弱っている】
【土が劣化している】
のどれかにあたることが多いです。
1.水やりの頻度が多い
鉢の植物が土の水分を吸収しきる前に水やりをしてしまうと、植物の根は息つぎができない状態でおぼれます。
2.鉢が大きすぎて乾きにくい
植物が土の水分を吸収する速度は正常でも、鉢が大きすぎると根の水分の吸収が追い付かなくて土が乾くのに時間がかかり息つぎできなくておぼれます。
3.植物が弱っている
植物が根詰まりなどのなんらかの影響で弱ってしまうと、適切な鉢の大きさに入っていても水分を吸収できないので土が乾かずにおぼれます。
4.土が劣化している
自然界では虫や微生物が土をふかふかに再生してくれますが、植木鉢の土は使用直後から劣化の一途をたどります。
土が劣化すると栄養がどんどんなくなるだけでなく、土の隙間がなくなって水やりをしても乾かず粘土状になります。
対応
根腐れは土が水浸しで息ができていない状態なので、すぐに土を入れ替えて新鮮な空気の含んだ土にしてあげます。
土を変えるときに傷んでいる根は元に戻らないのでカットします。
この時、鉢が大きいものであったら適切なものに変えましょう。
幹にたまっている水分を早く出すのに葉に扇風機などで風をあて葉の周囲の水分をとばし、
幹や枝を揺らすことで中の水分を上に動かします。
上手くいくとブヨブヨだった幹が再び固くなり復活します。